ラグーン型メタン発酵(発電)装置(過剰な水分のバイオマス廃棄物の場合)
   特に殆どが水分のバイオマス原料をそのままメタン発酵・ガス化処理法の一つが、ラグーン方式メタン発酵(Lagoon Anaerobic Digestor)と言う方法です。 この原料の代表例は、牛・豚等の糞尿をそのまま使える、或いはパーム処理排水(POME)の廃水処理法として使われています。

添付の写真の様に,大きな窪み(Lagoon)を掘り,そこに処理廃液を流し込み、廃液・廃水処理法としてメタン発酵を行う方法で、出来たメタンガスを貯蔵し・かつ酸素を遮断(嫌気性メタン反応)する為、シートカバー(HDPE)を設ける方法です。 勿論、窪みの底は廃液が漏れない様に(フィルム・シート、粘土、コンクリート等)防止する、渕はシート止め、更にガス漏れ防止の工夫、更には、溜めた廃液の循環、加温(メタン発酵発電時のエンジン排熱利用)操作、2段(多段)発酵等による効率化操作を加える場合等もあります。

最大の特徴は、原始的ですが、設備価格が大幅に削減できることです。土地があれば、規模も小型から大型(HDPE製10,000m2)迄対応可能です。 既に、この方法は50年もの歴史があり、欧米、中国、東南アジア、等で広く普及しています。

メタン発酵装置は、通常現状でも装置価格が特に高く、この前提から売電価格(FIT)も39円/KWhと高止まりしていますので、採算上、本方方式は有利であると思います。
具体的には直接お問い合わせ下さい。

次にメタン発酵用がガス(Biogas)エンジン発電機です。他のメタン発酵方式でも共通です。
メタン発酵ガス(Biogas)のメタンガス濃度は、前述の2方式を含め、どの様な発酵法でも一般的に50〜70%(他は殆どCO2)もあり、高エネルギー値(5,000Kcal/Nm3〜)であり、合成ガスの様な低エネルギ値(1,200Kcal/Nm3前後)、そして水素ガスも含まない為、ガス・エンジン発電機の選択の自由度(高速型・中速型)もあります。 ここでも、特に輸入機の場合、中速型Jichaiエンジン発電機がお薦めです。中速型の回転数(600〜1,000rpm)の為もあり、エンジン・オーバーホール時間(60,000〜80,000時間)も長く、多少高価格ですがお薦めです。
添付写真は伴にエンジン発電機(1MWe版)ですが、この程度の発電能力迄なら、コンテナー内に収まります。同様に、ドイツ製なら高性能MWM Bio-Gasエンジン発電機(TCG3016:400〜800KWe)等もあります。

バイオガスの場合、高速型(1500/1800rpm)も使えますが、オーバーホール間隔(20,000〜25,000時間毎)が短いのが課題です(添付は高速型250KWの例)。 尚、小型機の場合(500KWe以下)、高速機しか存在しません。

このラグーン方式のメタン発酵法のより詳細情報情報は下記を参照下さい。
『ラグーン型メタン発酵(Lagoon Anerobic Digestor)の紹介』解説記事(英語)はこちらです

  

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