バイオマス固化燃料(半炭化/バイオコール)装置(固体⇒固体・燃料変換法)
注目の合成バイオコール(Bio-Coal,半炭化,Torrefied-Pellets,Black-Pellets,Hydro-Char,.他)です。
製造プロセスはバイオマス原料の乾式(水分10〜15%)常圧処理法の焙焼プロセス(Torrefaction),
及び湿式(水分60〜80%)高圧(20気圧程度)のHTC(Hydrothermal Carbonation)法、等があります。
前者の焙焼プロセスは、空気を遮断し低温で熱分解(200〜320℃程度)するMild-Pyrolysisプロセスとほゞ同じ、ロータリー・ドラム/キルン,或いは流動床型の熱分解炉ですが、
商業プラント(5万d/年+)は、安全性・設備費、及び用途開発、等の諸理由から、未だ海外でも限定的です。
ご質問があればお問い合わせ下さい。
固体バイオマス原料を直接使う売電ビジネスでは、低灰分の木質チップ/ペレット、PKS等は、焙焼処理後、ボイラー発電/ガス化発電用途に、一方
高灰分、高不純物を含む廃棄バイオマス原料(EFB、スラッジ類他)は、HTC処理により品質改善(高エネルギー化、脱灰分処理)後に、通常ボイラー/ガス化発電用途に使用します。
ここで最近の大注目技術が先ずバイオ・コールを製造し(下記Blog記事参照)、そしてボイラー発電/ガス化発電を行うことです。
特にず高灰分、高水分バイオマス原料/廃棄物でも、直接処理できる高エネルギ-燃料転換技術(HTC:Hydrothermal Carbonation)(石炭とほゞ同等)であり、極めて有効です。
一方、比較的良質低水分バイオマス原料(廃木材、等)向けのプロセス技術・装置(Torrefaction、添付写真中段の装置例)もあります。出来た製品(バイオ・コール)の品質・性能は類似ですが、運転経費は後者の方が、当然安価です。
右側添付写真は、パーム油ヤシから取れる各原材料、EFB、及びバイオコール(ペレット化)です。上段の写真情報によれば、パーム房果実全体(EFB)から、パーム油、核油、絞り粕(PKC)等を除きPKS 5.5%、EFB22%、MF(繊維)13.5%となり、
PKSの6.5倍ものEFB原料が,ほゞ未利用で放置されていて、バイオコール化により、高熱量バイオマス原料転換できます。他に、パーム古木(OPT)、剪定枝(OPF)、搾油廃液(POME)等も利用可能です。
因みにEFBだけでも、インドネシア/マレーシアで5000万トン/年も存在する様です。
下記はバイオコールのBlog記事情報です。
『水分の多い全バイオマスを直接利用しBio-Coal(バイオコール)製造装置(HTC)の紹介』Blog記事はこちらです
尚、次の ダイジェスト版Blog記事もあります。更に情報が必要なら直接お問い合わせ下さい。
この項、バイオ油燃料ではなく固形バイオ燃料のBio-Coal(バイオ炭、バイオ石炭)ですが、
水分の多い農林業廃棄物(パームEFB、バガス、鶏糞・養豚糞、野菜くず、剪定枝、他)、及び都市廃棄物(食品残差、スラッジ類)等、
燃料変換効率の低いものの、従来メタン発酵法以外利用できない様な原料を直接処理し
石炭並みの高熱量・固体バイオ燃料)を、乾燥処理をすることなく、高効率で製造できます。特に海外からの輸入、
或いは遠方からの輸送が必要な場合、現地で処理すれば、コンパクト化により運賃の大幅な削減が可能です。
同時に処理の一環でカリウム分(K)等も除去され(現地で肥料利用)、ボイラー燃料も可能です。但し、2段ガス化法(TorrGas:炭化・ガス化・K除去不要))なら炭・灰の溶融問題も解消でき、一石二鳥です!!
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